ヒトは受精後38週で生まれます。そのうち3-8週は器官を形成する時期で、胚子期と呼ばれます。わずか数週間の間に胚子はダイナミックな変化を遂げ、ヒトらしい形態となります。20世紀前半には、その外表や内部器官の立体的な変化について研究するためには、貴重なヒト胚子から組織連続切片を作成して内部観察を行ったり、プラスター模型を作成して立体を再構築する等、大変な労力を必要としました。本ゼミでは、同様のアプローチを現代風に行います。すなわち高解像度のMRI画像を用いて撮像したヒト胚子の連続2次元画像を出発材料として、コンピューターを用いて胚子全体あるいは特定器官の立体像の設計図を作成し、3次元プリンターを用いて模型を作製します。
ヒトの発生を知りたい、もの作りに興味がある、コンピューターグラフィックスに関心がある、生命倫理についても考えてみたい等、全学部からの幅広い興味を持つ学生の参加を期待します。
なお、開講初年度につき、模型がうまく出来るかは、学生の創意工夫と努力と運によります。
ゼミは、山田重人教授、杉本直三教授の協力を得ます。
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