私たちの研究室では、ヒト胚子由来の立体情報を含んだデジタルデータを主に扱っています。それらをもとに形態学的、形態計測学的解析を行い、その成果を学術論文として公表しています。しかしながら、学術論文は、世間一般の方の目に触れることはまずありません。私たちは、よりわかりやすく世間一般の方々や学生、子どもたちにヒト胚子の発生について伝える方法として、近年世界的に注目されている3次元プリンターを用いた模型の作製を考えています。昨年いくつかのヒトの脳室の模型を作製し発表したところ、胚子の脳室模型は、先天異常学会でポスター賞をいただくなど高い評価を得ました。
今後、研究室で解析した立体情報を世に広め、人類共有の財産とするために、いろいろなヒト胚子の模型を3次元プリンターを用いて作製し、体系化していくことにしました。また3次元プリンター用の設計図をデータベース化し、知的財産として順次公開する計画をたてています。
ご期待ください!