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連続組織切片のデジタル化

連続組織切片を利用した胚子の立体構築(フローチャート)

先天異常標本解析センターにはヒト胚子由来の連続組織切片が保管されています。

開設当初から蓄積されたもので正常例、外表異常例各500例ずつ、ガラススライドでは数万枚に達します。標本の効率的利用の促進と安全な保管のために、デジタル画像を作成しデータベース化を試みています。

1.低倍率でのスキャン

film scanに対応した一般のフラットスキャンを利用して胚子断面のシルエットや組織構築が追える程度の解像度(2400-4800dpi)の画像データを取得します。(flatbed scanner (CanoScan 9000F, Canon, Tokyo, Japan))を主に使用しています。

Blechschmidt Collection(ドイツ)の組織標本スキャンの様子

ガラス標本の検索、スクリーニング、組織標本から立体像を構築する等の用途に使用されます。

Blechscmidt collectionのスキャンでは、この手法を用いました。

2.バーチャルスライド(whole slide)

病理診断の分野で活躍するバーチャルスライドの技術を胚子標本に応用します。

実際のガラス標本を顕微鏡で観察するように、コンピューター上で組織観察を行えます。任意の点で拡大ができ細胞レベルの観察もできます。

データサイズが大きく、取得に時間がかかりますが、将来的に安全に様々な用途に利用可能で、長期的展望に立って進めています。

Olympus virtual slide system (VS120; Olympus Corporation, Tokyo, Japan)を主に使用しています。

■ 取り込み画像の例(外部リンク)

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