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DTI-MRI撮像データを用いたヒト胎児期初期の研究(島根大学医学部と共同)

ヒト胎児標本からの画像データの取得と解析 (R2224)

京都大学大学院医学研究科 高桑研究室では, 島根大学医学部解剖学講座に所蔵される胎児期初期から中期前半に相当するCRL30-130mmの標本約45体を対象に, MRI, CTをはじめとする画像診断機器を利用し, その画像を解析することにより, 発生過程の三次元的な観察と解析を行います。これらの画像診断機器を利用することにより, 貴重なヒト胎児標本を損壊することなく外観, 内部情報等を多角的, 総合的に解析することが出来ます。対象となる標本は, 1980年以前に両親の同意を得て採取されたもので, 特定の個人が同定できないようになっています。本研究の研究実施期間は, 2020年1月1日から2024年12月31日であり, 医学研究科・人間健康科学系専攻内の研究室、医学研究科附属脳機能総合研究センターおよび国立循環器病研究センターで行われます。

研究対象は全身に及びます。全身の形態形成過程の三次元的な観察と, 画像データを用いた定量的データ解析を行います。脳神経系, 心血管系, 呼吸器系, 消化器系, 泌尿器系, 筋骨格器系等, 総合的, 多角的に解析検討を行います。

研究成果は, ヒト胎児診断に必要な基礎データとして有用で, 胎児診断の発展に貢献します。また, 人類の特異性の起源は胎児期まで遡るといわれており, 本研究で, ヒト胎児期形態形成を総合的, 多角的に検討することで, ヒトの本質的な理解に迫ることになります。このように, 医学的・社会的意義が大きい研究です。

<研究責任者兼情報管理責任者>

高桑徹也(医学研究科・人間健康科学系専攻・教授)

<研究協力機関・研究協力者>

大谷浩(島根大学・副学長)

<分担研究者>

新谷泰範(国立循環器病研究センター・分子薬理部・部長)*標本撮像を担当し、試料・情報の取得および保存は行いません。

<倫理審査>

本研究は, 京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け, 研究機関の長の許可を受けて実施するものです。

<研究資金・利益相反>

この研究は, 運営費交付金により実施します。利益相反については, 「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い, 「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査しています。

<個人情報管理および登録機関>

弊研究室では, ご提供していただいた胎児標本は, 40年以上前に匿名化されて登録されたもので, ご提供者等の情報は一切知ることができない状態で, 研究対象として管理させていただいております。

<研究内容等について>

 研究計画書や研究の方法に関する資料は閲覧可能です。閲覧希望の場合には下記メールアドレスまでご連絡ください。

tez@hs.med.kyoto-u.ac.jp(メール送信時, @を半角にして下さい。)

<医学研究に関するお問い合わせ>

京都大学医学研究科 総務企画課 研究推進掛

 (Tel)075-753-9301 (E-mail)060kensui@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp